太陽光発電との併用

必要性が高い家庭をご紹介

蓄電池と太陽光発電を併用すれば、効率的に利用できます。しかし、両方を導入するとなると、コストもかかってしまいます。そのため、 導入する前に併用のメリットを知っておくことが大切です。

また、どのような家庭が導入に向いているのかも知っておきたいものです。本記事では蓄電池の太陽光発電との併用メリットや、必要性が高い家庭をご紹介します。

1. 蓄電池の太陽光発電との併用メリット

太陽光発電との併用のメリットは、次の5つがあげられます。

1-1. 電気代削減

もっともわかりやすい効果は、電気代の削減です。円安など世界情勢によって原油価格は変動し、それに伴い電気代も高騰しています。

太陽光発電との併用は余剰電力を蓄電し、夜に活用できます。太陽光発電だけでは、夜に電気を使えませんが、蓄電池と併用すると日照がない時間帯でも電力を確保できるのです。自給自足に近い形となるため、電力会社から買電する量も少なくなり、電気代を削減できます。

1-2. 災害時・停電時の非常用電源

併用することで、災害時や停電時の非常用電源にとして活用できるのがメリットです。災害時は停電が長期間続くこともあり、蓄電していた電力だけではもたないことも予想されます。併用していれば、蓄電池の電力を使い切ってしまっても、太陽の光が差せば発電するため電力を確保できます。エアコンやIHクッキングヒーターも使えるため、避難所に行かずとも自宅で避難できるのです。とくに、小さいお子さんやペットと暮らす家庭は、避難所で暮らすのはストレスがかかります。太陽光発電と蓄電池の併用で、過ごしやすい在宅避難ができるでしょう。

1-3. 導入コストを抑えやすい

蓄電池と太陽光発電の併用は、導入コストを抑えやすいのもメリットです。蓄電池と太陽光発電は、それぞれ単独でも役割を果たします。しかし、将来的に両方を導入するつもりであれば、まとめて導入する方が工事費を抑えられます。

1-4. 卒FIT後に自家消費しやすい

併用のメリットは、卒FIT後に自家消費しやすいことです。太陽光発電の余剰電力は、10年間は高額で売電できるものの、それ以降は売電価格が大きく下がってしまいます。蓄電池があれば、余剰電量を蓄電し、夜に使用することが可能です。安い価格で売電するよりも、コストパフォーマンスが高くなります。

1-5. クリーンな電気を活用

併用するメリットは、クリーンな電気を活用できることです。太陽光発電は、温室効果ガスを排出するリスクもない、クリーンなエネルギーです。そのため、併用すると発電した電力を最大限に活用し、環境に貢献できます。

2. 蓄電池と太陽光発電の併用の必要性が高い家庭は？

蓄電池と太陽光発電の併用の必要性が高い家庭の特徴は、次の通りです。

2-1. オール電化住宅

オール電化住宅は、蓄電池と太陽光発電の併用の必要性が高くなります。電気料金は夜間の方が高いため、夜に買電しないことが重要です。

併用すれば、昼間の太陽光発電の余剰電力を蓄電して夜間に使用できます。また、余剰電力が少ない場合でも、電気代が安い昼間に蓄電しておけば、夜間の高い電気代を避けられ節約になります。

2-2. 卒FITしている

蓄電池と太陽光発電の併用の必要性が高いのは、卒FITしている家庭です。太陽光発電の導入後10年は、FIT価格での買取が保証されています。しかし、11年目からは卒FITとして、安い単価で売電することになります。卒FITした場合、売電するよりも自家消費する方がお得であるため、余剰電力を蓄電する必要が出てくるのです。同時に導入するのが難しい場合、卒FITのタイミングで蓄電池を導入するのがおすすめです。

2-3. 昼間によく外出する

蓄電池と太陽光発電の併用の必要性が高いのは、昼間によく外出する家庭です。太陽光発電は、リアルタイムでしか消費できないため、昼間家にいないと余剰電力が多くなります。蓄電できる電力も多くなるため、夜間を自給した電力で賄えるでしょう。昼間よりも夜間の電力消費が多い家庭に向いています。

2-4. 災害時に避難所への避難が困難

蓄電池と太陽光発電の併用の必要性が高いのは、災害時に避難所への避難が困難な家庭です。車いす生活の方や高齢者のいらっしゃる家庭は、災害時に避難が難しくなります。そのため、自宅避難を選択する家庭も多いようです。蓄電池と太陽光発電があれば、最低限の日常生活を送るのに必要な電力は得られるため、自宅避難も可能になります。

3. まとめ